002‐都市化にともなう災害とは
前回は都市災害とはという話だったけど、
都市化に伴う災害
人口増加と都市域の拡大に伴う宅地開発の進展、既成市街地の高密度開発などを原因とするもので、具体的には以下のような危険の増大とそれによる被害とが相当する。
①急傾斜における宅地造成地などの地盤被害
急傾斜地とは、傾斜度が30度以上ある土地のことで、通常「崖(がけ)」と呼ばれている。県で工事を行う場合は急傾斜地崩壊危険区域に指定されている必要がある。条件としては、
1.自然崖であること(ブロック積や擁壁等人工的な構造物がないこと)
2.移転適地がないこと
3.崖高10m以上であること
4.工事により保全される人家が10戸以上であること
これらを全て満たす必要があり、どこらかしこで出来るわけではないっていうわけだ。いくら住民が住んでいて危ないと言われる場所でも条件を満たさないと工事するわけにはいかない。う~ん、地方は金がないと言われているしね。
②崖下開発による土砂崩れ災害
よく言われる土砂崩れ。そもそも土砂災害ってなんで起きんの?って話なんだけどそれは日本の雨の多さとか山地が多く、脆い地質が多いってところにある。川は急流。流れが速いので水が山を削る力は強くなり下流に土砂が運ばれる。(でも崖下で川付近じゃないところは違うか)しかも、局地的大雨が近年増えている。H13~H24で年間平均229回とS51~S63の時は平均176回だったので実際増えている。1時間に50㎜を超える「非常に激しい雨」の頻度は30~40年前に比べて3割余り増え、21世紀末には現在の1.65倍になると予想されている。
最近は広島やら京都やらで割と豪雨って注目されてるね。広島のアレは地すべりでしたね。地震がきっかけで地すべりが起こることもある。地すべりにも色々種類があるけどここでは割愛。
③宅地細分化による建物空隙の焼失に伴う延焼危険の増大
住宅が密集していると延焼で被害が大きくなるアレ。当然木造が多い地域の方が燃え広がりやすい。家と家の距離が近いのですぐ燃え広がるんだね。
④遠距離通勤による帰宅困難と家族の離散から生ずる危険
道路とか橋とかが壊れて道路網が断絶されると帰宅困難者が生まれる。どのくらいの距離から遠距離なんだろうか。
他にも細かく言えばたくさんあるんだけど、4つだけ挙げておく。最近は災害に関しての対応が世間的にも厳しくなってきているような気がする。それほど敏感になっているのだろう。ハザードマップ等も積極的に作られているし確認しておかないと!
PS.日シリが始まった!楽しみだなぁ。